メニュー

サイト情報


インディオの体はココが違う

空気の薄い標高の高い場所にいくと、酸素不足のために高山病にかかるというのは、よく聞く話。南米はアンデスの高地でも、到着したばかりの人は、たいがい高山病にかかる。だが、それほど空気の薄い高地でも、現地のインディオたちは元気に暮らしている。この土地のインディオたちは、低地に住む人々よりも、血液中の赤血球が多く、血液中の酸素を体のすみずみまで運ぶ働きをするヘモグロビンをつくり出すホルモンも、ふつうよりも多い。だから、酸素が薄くても、体が酸素不足となることはない。低地に住むわれわれでも、高地にしばらく滞在して順応すれば、赤血球は多くなるが、インディオたちはそれだけではない。ケチュアなどのアンデスに住むインディオたちは、何世代ものあいだに高地に順応して、心臓がふつうよりも大きく発達しており、たくさんの血液を体に送り出すことができるのだ。これは人間だけではなく、動物にもいえる。アンデスに生息するコンドルは、六千メートル以上の高い空でも飛ぶことができ、眼も、高い位置から獲物の動きを追うことができる。リャマ、アルパカなどの動物たちも、高地に適した特別な血液組成や循環機能をもっており、また、厳しい寒さの中を生きられるよう、きめ細かい毛に覆われて、アンデスの厳しい環境に適応しているのである。

ヤシの樹には我々が知らないことがまだまだある

ヤシの樹には我々が知らないことがまだまだある。例えばその生長の仕方だ。ヤシは種が落ちて3〜4年たつとある日突然芽が出てくる。そして1年間に3枚程度ずつ葉を増やす。上に高く幹を伸ばしてから葉をつけるのかと思いきや、実はまだ幹が伸びないうちに一人前の葉が地面スレスレの所で生えてくるのである。そして、それから10年以上かかって幹を天に伸ばすのだ。セイシェル諸島のプララン島とキュリュース島でしかお目にかかれないココ・デ・メール(海のヤシ)と呼ばれるヤシなどは、幹が伸びるまで28年。実が生るには更に7〜8年かかり、35年目にして1個20キロもある巨大なヤシの実が生る。その実の形がまたユニーク。雌株のそれはワレ目も入って元気に成長した人間の女性のヒップそのもの。対する雄株はゾウの鼻のようにダラリと長い実を伸ばしていて、ドッキリするほどリアルなのだ。土地の古老の話では、受粉の季節のよく晴れた夜、月明かりの中をこっそり雄株が鼻を伸ばして雌株に逢瀬を重ねに行くらしい。そんな不思議なヤシを見にセイシェルまで行くのも面白い。

日本人にとって北東日本とは

日本人にとって北東日本は無限の可能性を持ったフロンティアであり、エルドラード(黄金郷)ですらあった。南北朝時代に結城宗広や北畠顕家は東北は日本の半分だといっているし、豊臣秀吉は小田原の北条氏を滅はしたあと奥州へ侵攻するに当たって、この地方が日本の三分の一だとしている。明治政府は、維新の直後、律令制のもとでは陸奥、出羽の二国に分けられていた東北と、国が置かれていなかった北海道について、東北を七国(岩代、磐城、陸前、陸中、陸奥、羽前、羽後)に、北海道を一一力国(渡島、後志、石狩、胆振、日高、十勝、釧路、根室、北見、手塩、千島)とした。関東が八国であるのと比べてもたいへんな期待である。「東北は全国の土地と水資源の二〇パーセントを有するなど無限の可能性をもっている」と東北の人は誇るし、欧米から最短距離で飛んでくれば日本の玄関口は北海道だともいう。