公共工事の長期計画としては、港湾整備計画、都市公園等整備計画、治水事業計画、海岸事業計画、空港整備計画などがある。このうち金額的に大きいのは、港湾と治水計画である。治水事業五ヵ年計画は、河川・ダム・砂防などを計画的に整備しようとするもので、生活・産業用水の確保、治水対策が重要な目的である。現在、第六次治水事業五ヵ年計画(五十七〜六十一年度)が行われており、総事業費は、第五次計画の一・四七倍の一一兆二〇〇〇億円となる。
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内訳は治水事業が八兆二五〇〇億円、地方単独事業などが一兆九六〇〇億円、調整費九九〇〇億円である。港湾整備五ヵ年計画は、産業基盤の整備、船舶の大型化、港湾取扱貨物量の大幅な増加に対応するため昭和三十六年度からスタートしている。第一次(三十六〜四十年度)から第三次計画までは、経済の急速な拡大から計画途中で改定され新しい計画で規模も大きくし、実施された。しかし、第四次、第五次計画は、港湾取扱量の伸び悩み、産業港湾開発に対する自然保護、環境問題などの発生で計画を大きく下回ってしまった。現在、実施されている第六次五ヵ年計画(五十六〜六十年度)も計画投資金額は四兆二六〇〇億円と大きいが達成するにはかなりの努力が必要であろう。このように将来に向かってのいろいろの長期計画があるが、当面は財政再建、行革などにより、計画達成にはかなりの努力が必要となっている。ただ、いずれの計画も社会資本の充実、国民生活向上のために必要なだけに、できるだけ計画どおりにいくことが期待されている。