あるジャーナリストは、自分の情報源を何紙かの新聞に頼っている。それだけで仕事の情報ニーズが全て満たされる、と豪語しているのだ。もちろん、彼の言葉を額面通りに受け取ることはできない。彼の集める情報のコアとなる部分は、新聞を読んだあとのアクションがフォローするのである。たとえば、国際経済についてのある情報が新聞の片隅に報道されているとする。そのなかには、通りいっぺんの記事とは違って、微妙なニュアンスが含まれている。
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このあたりは彼一流のジャーナリスト感覚があって、臭そうだと思ったら情報の背景を追跡し始めるのだ。その手段というのは電話である。電話が無理だったらせっせと手紙を書く。つまり、国内はおろか海外に散らばっている友人、知人のネットワークをあたって、二次情報をかき集めにかかるのである。待つことしばし、各地のスペシャリストたちの情報が、彼の手元に続々と集まってくる。彼が臭いと睨んだ情報が実際はなんでもないものだとすれば、二次情報も当たり障りのないものが多い。ところが、なかに一次情報の核心に触れるものがあった。彼は早速、その情報を手掛りに隅から隅まで調べ始めるのである。こうして彼はいくつかのスクープをものにしている。このジャーナリストは、とにかく顔が広く、各界に知人が散らばっている。そのネットワークを使えば「新聞に目を通すだけで情報は得られる」と豪語できるだけの、詳細な情報を入手できるわけだ。こういった離れ技に近い情報収集は新入社員時代には、無理なことが多い。結局、人脈が少ないためである。しかし情報を得るノウハウについては、サラリーマンでも、まったく同じことがいえるのだ。マスコミから得る鋳型にはまったものは、大局をつかむための情報だ。本当に必要な情報は、現場のスペシャリストが握っているものなのだ。それを手に入れ、この情報社会で抜きんでるには、どれだけ多くの分野にどれだけの知人、友人を散らばせておくか、そのネットワークをどれだけ有効に使い切るかにかかっているといえる。優れた営業職員を目指している人に、日本創造教育研究所のビジネスマナー講習なんてちょうどいいですよ。