遅まきながらパソコンの将来性に注目したIBMのパソコン事業への参入、そのオープン・ポリシーに追随した多くのパソコン・メーカーの参入があり、アップル社の優位性は崩れてしまいました。1984年に発売されたマッキントッシュ(マック)はかなりの評判を呼びましたが、大きな流れを覆せるほどの力はなく、さらには、マイクロソフト社のWindowsの登場によってアップル社の優位性は完全に崩れました。この間、アップル社内の内部抗争は激しいものがあり、創業者であるウォズニアック、ジョブズの退任、その跡を継いだスカーリー社長のIBMと組んでのインテル打倒策の失敗、1993年のスカーリー社長の解任、その後の身売り騒動など「落ちたアメリカの偶像」(1996年のビジネス・ウィーク誌)とまで酷評されました。ただその後、1998年に発売されたiマックはその独創的なスケルトン型のデザインで人気を呼んで、久々のヒット製品となっています。
「混雑」に対応する処理も必要です。実際には多くの端末がケーブルや交換機を共有していますから、データ通信の経路には、ところどころに混雑する場所が出てきます。そういった場所では処理か遅くなったり、ひどい時にはパンクしたりします。したがって、混雑を回避するために全体を少しペースダウンをするとか、データに対して時差出勤のような割り振りをしなければいけない。コンジェスチョン・コントロールとかフロー・コントロールといわれるこれらの処理も、一本のパイプを提供するような既存のデータ通信では、全部やらなければいけなかったのです。つまり、既存のデータ通信では、両端の能力が低くても回線を提供できるように、「中間」が非常にたくさんの処理をして、信頼性のあるバーチャル・サーキットを提供してきたわけです。
明確にしておきたいのは、IT&サービスである?コミュニケーション、?ソリューション、?マッチングが、今後より先鋭化していくであろうということである。どういうことを意味しているのか。楽天やグーグルは、たしかに、「いまこの瞬間の勝ち組」であるかもしれないが、現在の勝ち組のやり方が、未来にわたり通用するとは限らない。時代に応じて勝ち組と負け組はめまぐるしく入れ替わる。勝ち組が負けないためには、永劫、変貌を遂げていかなければならないということである。逆に言えば、「いまこの瞬間の負け組」や、これから起業するベンチャー企業にも当然大きなビジネスチャンスの可能性はある。ビジネスチャンスとは、IT&サービスの先鋭化であり、それはこの先もずっと深化し続けるであろう「個々人のつながり」をどう取り込んでいくかである。
Copyright (C) WWW.COMPTROLLER.BIZ. All Rights Reserved.